2014年10月29日水曜日

「デリケートゾーン」のセルフケア

皆さんは、「デリケートゾーン」、普段の手入れどうしてますか?

外陰部のお悩みは、様々です。
インターネットで行われた調査でも
におい、蒸れ、かゆみ、べたつきなどに困っている方が80%に登ります。
毎日お風呂に入って、清潔にしているのに・・・なぜでしょうか?

実は、外陰部の皮膚は、他の皮膚と違うのです。

人体の皮膚は、弱酸性。pH5.2です。
pHというのは、酸性、アルカリ性を数字で表したもので、
数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性です。
中性の代表である水道水は pH7です。

酸性の代表として、クエン酸はpH2、お酢は、pH3
アルカリ性の代表、重曹はpH8.5、石けんはpH9.5ぐらいです。

外陰部の本来あるべきpHは、3.5〜4.2です。
腟内には、デーデルライン桿菌を代表とする「善玉菌」が常在しています。
腟内の細胞内には、グリコーゲンと言う物質が多く含まれており、
デーデルライン桿菌がグリコーゲンを「乳酸」に変え、腟内を酸性に保っています。
これを、腟内を感染から守る「自浄作用」と言います。

腟内が中性からアルカリ性に変わると、カンジダや、「悪玉菌」が繁殖してしまいます。
それだけでなく、保湿バリアを破壊し、乾燥させてしまいます。

様々な理由で、外陰部のpHは上がっていきます。

アルカリ性の石けん、お湯も中性です。キレイにしようと思って、洗いすぎて、ひりひりしたり、痒くなった経験、ありませんか?
弱酸性といわれるボディソープでも、本来の腟内酸性度には間に合わないようです。

外陰部を守るには、外陰部専用の洗浄剤が必要です。

海外ではすでに発売されていますが、日本でも、3月から販売が開始されます。
ラクタシードは、腟内に存在する乳酸を含み、外陰部の洗浄に最適です。


一般販売に先駆け、クリニックでは、先行発売になりました。
11月4日 入荷予定です。

ちなみに、これは薬ではありませんので、お手入れをしていても、かゆみ、においなど、不快な症状があれば、がまんせず、クリニックを受診してくださいね。

通気性の悪い下着、月経用ナプキン、おりものシートの間違った使い方もpHバランスを崩します。注意してくださいね。